Purgatory Of The Second Sun/Pain Confessor

フィンランド産デスラッシャーの2007年発売3rd。
…などと、簡単にデスラッシャー呼ばわりしてしまったが、「ゴシック・デス・スラッシュ・メタル・バンド」なんだそうだ。
かえって分かりづれーよ!
やっぱ、デスラッシュの方が分かりやすい。

1stあたりはかすかにゴシック風味があるかな?なんて思わなくもなかったが、言われなきゃ分からない程度でしかない。
1st、2ndとやはりデスラッシュ臭が強い。
でも、明らかに前2作の方がメロディアスではあったと思う。
自分的にはそっちの紹介も捨て難かったんだが、目覚めたデスラッシュ魂炸裂の本作を先に紹介してみようと思ったわけだ。
これを参考に1st&2ndの購入は控えた方がいいと思う。

本作のポイントと言えるは、ザクザクと無慈悲に切り刻まれるフィンランド系とは思えないスラッシーなリフの嵐だろう。
1曲目の小イントロに続く2曲目のイントロで唖然。
あのメランコリック・スラッシュのPain Confessorはどこに?
だが、アルバム全編を聴いてみるとこの曲に納得。
気持ちいいくらいザックザクなデスラッシュ。
3曲目もそんな感じのデスラッシュだ(クリーンvo入り)。

 

基本的にはデスラッシュ方面へ完全にシフトしたアルバム。
これからのドライブシーズンには最適!

ただそんな中で、一番お気に入りなのが4曲目Mercenaries。
どちらかというと1stや2ndの路線を引き継ぎつつ、スラッシーなリフで固めてみました的な楽曲で、こういう路線は超好みだ。

イントロからして他の曲とは趣が違う。
本作の路線からは微妙に外れているのも逆ポイント。
これ目当てで買うと完全に失敗する。

ちなみに、9曲目Dreamcrusherの歌詞には考えさせられます。
自分みたいなネット批評家への苦言です。要は、批判だけするような非生産的な批評にウンザリしている現状を歌っています。

1stや2ndの路線とはちょっと違うので、このアルバムは賛否両論でもあるみたい。前作までの路線好きには微妙に耐えられんだろうな。
でも、路線変更してもこれだけの作品を作れるのは凄いと思う。

1stや2ndも追って紹介してみようと思ってます。
けっこう気に入ってるバンドなので。

 

2008.06.24初出

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