Love-Fading Innocence/My Sixth Shadow

イタリア出身のメランコリック・ハードロックというかノリノリ系ゴシック・メタル・バンドらしき6人組の2005年発売2nd。
方向性としてはHiM系であるのは間違い無く、EntwineやCharon、最近だとLove Xなんかと似た方向性の軽めゴシック・タイプだ。
マスタリングはその筋では超有名なFinnvox Studio、エンジニアが北欧メタルの重鎮ミカ・ユッシラ(Nightwish、EToS、CoB等)。

音楽性は前述の通り、暗くも重くも深刻さもほとんど無いゴシック系で、メタリック感もあまり無いのでメランコリック・ハードロックという感じもする。俺的には望むところな音楽性なわけだが。
スローの楽曲より明らかにチョイ疾走のミドルテンポ楽曲の方が目立っており、個人的にオススメなのももちろんミドルの方だ。
サビもしっかりとあるメリハリの効いた楽曲が主なのでかなり聴きやすく、HiMやLove Xに燃えた方ならきっと好きになれるはずだ。
ただし、男voは一本調子な感じがするのは残念ポイント。
Keyも使われているが、Gが気持ちいいのは推奨ポイント♪

2曲目Lonely Darkest Days
さっそくノリノリな楽曲を展開してくれる。
何てことのない叙情ロックだが、耳残りのいいサビで引き込まれる。
この"耳残りのいいサビ"がこのバンドのセールスポイントで、そのあたりはHiMよりもLove X的(Love Xの方が後輩だが)と言える。

3曲目のSo Farもノリノリ系だ。
こうしたノリのいい疾走は個人的に大好きで、そこに親しみやすく覚えやすいサビでアピールしてくるので、かなり気に入っている。
中盤以降にGソロも導入されていたりしているのもいいね。
6曲目のForeverや11曲目のCrushedも同系統の楽曲だ。

一番のお気に入りは8曲目のHate Loving Heart
HiMそのまんまな楽曲だが、イントロのノリの良さと不思議なkeyのアンバランスさ、サビ前のブリッジ~サビの展開がいいね。
もちろんGソロも導入されている。

 

凝った展開があるとか、面白いリフやメロディがあるとか、そんなことは全く無く、ホントごくごく普通な叙情ハードロックだ。
だが、その普通さが耳残りのいい楽曲を生んでいるように感じる。

HiMやLove Xにハマった人なら買う価値のあるアルバムだろう。

Love-Fading Innocence - My Sixth Shadow

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