Stained/Imperanon

フィンランド出身、2004年発売のデビューアルバム。
Children Of Bodomタイプという触れ込みで購入してみたものの、全然デス系ではなく普通にパワーメタルだった。key入ってデス声で歌ってパワメタっぽかったら、何でもCoBタイプなのか、と。
ネオ・クラシカル系のメタルをデス声で歌ってる。ブラストもないし、楽曲にブルータリティとか禍々しさとかそんなものも皆無。
あえて言えば、アレキシ風のvoでCoBをもっと×10くらいパワメタ調にした感じ。あぁ、かすかにCoBっぽいか、という感じ。
ホント、デス声以外は普通にHMですからね。決して広告とかに騙されないで下さいね(←自分が真っ先に騙された)。

じゃあ、ダメなのかというと、これがまたクオリティ激高。
まずこの際、アレキシ風のvoの善し悪しは無視しときましょう。
基本的音楽性は前述の通りネオクラ系。パワメタばりのザックザクなリフに、シンフォ系のkeyが乗って疾走して行くという。keyは全面で鳴り響いているんだが、Gの方がかなりいい感じで響く。
面白いくらいに、古風なGソロを披露しているのもポイント。
ちなみに、ツインGですな。

1曲目を聴いて、まさかデス声が入ってくると思わなかった。
だって、普通にネオクラ系の疾走メロでスタートですからね。
どこにデス声でやる必要があったんだ、と思わなくもないが、こうしたベッタベタのクラシカル・メロディ好きな俺にとってはツボ。

アルバム中、最もCoBタイプなのが2曲目と3曲目。
こうした単純なドラムパターンとリピートっぽいザクザクリフの組み合わせに、疾走メロディなんかを乗せて行くというパターン。
悪くはない。でも、CoBの方が絶対にいいよなぁ。

4曲目のPrisoner In Meは、モロに叙情メタル。
物悲しげなメロディとヘヴィなリフの対比が面白い。
6曲目のHollow Manも同系統の曲だが、こちらはクリーンvo入り。この曲はどこかしらMercenaryを思わせますね。
この辺りの楽曲は大好きですね。
7曲目なんかも爽やかメロで面白いかもしれない。

8曲目のShadowsoulsは凄いな。
最初っから普通にメロスピなんだよ。voはキンキン声なフィメールとデスのツイン。どっちかというとフィメールがメインだ。
女性voの導入自体は間違ってないと思う。でもこの声はダメ。
ネオクラ大好きですよ系のkey&Gソロも最高にいいな。

俺的に、デス声やめてDragonland風なメロスピに走っても面白いと思うんだがな。それくらいクサメロが素晴らしいんだよ。

いくつかのツッコミ・ポイントはあるものの、メロディは上質だし、アグレッシヴな疾走感もあって、全体的に気持ちいいです。
CoBファンも聴いてみて損はないと思いますが、どちらかというとメロスピ/パワメタ系のファンにお勧め出来るアルバムです。

 

2008.05.17初出

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