Arctic Inside/System Shock

スウェーデン出身のメロデス・バンドの2004年発売、たぶん1st。
たぶん、2006年に発売されたEscapeが2ndだと思う。
元Hammerfallのドラマー、George Koliasが結成したバンドだ。

ジャケ絵とバンド・ロゴのヒドさは天下一品で、まぁ普通はとても買う気にはならないだろうが、音楽性はいい方向で期待を裏切られる。
メ ロディック・デスメタルで間違い無いのだが、ゴシック風味を持ったメランコリックさがあり、Eternal Tears Of Sorrowをアグレッシヴにしたというか、Dark TranquillityのHavenとDamage Doneの中間のような音楽性にクサメロをブチ込んだようなことを演っている。

1曲目のDevilwish

メランコリックなメロデスの佳曲であるこの曲のクオリティでさえも、アルバムの中ではそれほど際立ってはいない。
楽曲的にはアグレッシヴな方向なのだが、そのバックではメランコリックなkeyが実にイイ仕事をしている。この二面性こそバンドの持ち味なのだろう。後半のエモーショナルなGソロが一番の聴き所。

 

俺的に最強なのが、2曲目のOrbital
イントロからクサメロ爆発で涙なのだが、そこから疾走パートとメランコリックなスローパートを織り交ぜながら進行。中盤以降の劇的な展開が大好きだ。アルバム的には、この曲のような方向性だ。

 

5曲目のCult Of Orion
アルバム中最長の7分近くあるドラマチックな楽曲。
イントロの弾け方でそのまま突っ走るのかと思いきや、voが入るとゴシック的な感じにスローダウン。が、それが前振りだったかのようにアグレッシヴに爆走! 後半までパワメタばりに疾走します。

7曲目のBleed It Off
まぁ、この曲はデス声を使ってるだけで、全くメロデスじゃないんですがね。vo以外はノリノリ系のメランコリック・メタルです。
イントロのB級クサメロっぷりがここでも!

全8曲、40分くらいしかないんですが、コンパクトでそれも良い。
ドラマーは元Hammerfall、そのクサメロを一部受け継いだメランコリック・デスメタル。けっこう幅広い人に勧められる高品質盤。
ぶっちゃけ2ndのEscapeよりはこちらの1stの方が好きだ。
Amazon辺りでも買えるみたいなので(500円くらい?)是非♪

 

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