Flies & Lies/Raintime

イタリア出身のメロディック・デスメタルバンドの2nd。
メロデス由来のグロウルなvoもあるが、それと同じか上回るほどの比率でクリーンなvoもからんでいる。
音楽的にはStill Remainsの1stやScar Symmetryあたりが近いんじゃないかと思う。メロデスに再びメタルコアの血を注入したみたい。
2007年度のアルバムベスト5には間違いなく入る。

ノーマークなバンドだっただけに、結構衝撃度は大きかった。
アグレッシヴさもメロディも、楽曲の構成美も、どれもが高次元なバランスを保って作られてるのがいい。
捨て曲が全くない

さすが専任のキーボーディストが在籍しているだけあってKeyのフューチャーが多いのだが、楽曲のアグレッシヴさを削がないようにセンスよく効果的に導入されている。
楽曲の構成は緩急を織り交ぜながら、どこかしらプログレッシヴな感じの構成も見受けられる。

オススメは10曲目Burning Doll~11曲目Matrioskaです。
10曲目のインストが導入部となっており、11曲目のMatrioskaへ繋がる流れなのだが、感動の名曲になっています。
全編メランコリックなメロディを持ったインスト&イントロから、そのまま哀愁漂う本編へ突入していく流れ。
Dark LunacyのDollsを聴いた時の衝撃が蘇りました。
マジでイタリアは侮れん
幻想的な後半部の流れも美しく纏まっています。
エンディングはイントロのリフレイン。
本編ラストに相応しい名曲です。

8曲目のBeat Itは、かのマイケル・ジャクソンのカバーです。
これはかっこいいですよ~。
メタルアレンジのBeat It。
原曲もエディ・ヴァン・ヘイレンがギター弾いてましたから、ハードなアレンジも違和感なく纏まっています。
イントロのギターが特にイイです。
voは全編クリーンですが、サビのコーラスはグロウル入り。

Dark LunacyといいSecret Sphereといい、何故だかイタリア出身バンドばかりレビューしてますが気のせいです。
さすが芸術の国だ

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