Inside The Machine/This Ending

1998年にアルバム2枚を残して惜しまれつつ(?)解散したスウェーデンのメロディック・デスメタル・バンドA Canorous Quintetが2005年に再結成した際にバンド名をThis Endingとして2007年に発売した復活1作目。
メンバーは変わってないので、通算で言うと3作目となる。

Fredrik Anderssonは、このバンドが解散後にAmon Amarth加入となったわけで、その勇壮なドラミングはここがルーツかと。

 

基本的にメロディック・デスメタルで間違い無いのだが、爆速系というよりは節度ある速度を保ちながらブルータリティあるちょっとモダンな感じのメロデスをやっている。Fredrik Anderssonのドラム一つでどこかしらヴァイキングな香りが漂っているのも面白い。
とはいえAmon Amarth的かというとそうでもなく、デスラッシュ的な突進力が主体で、Gリフに関してはヘヴィな方へ振っている。
かなりギターオリエンテッドな音楽性で、いかにもスウェディッシュな重めのザクザクとしたGリフ、ドラムに関してはAmon Amarth的リミッターを解除したかのようなブラストも見られたりする。
voは低音咆哮型で聴きやすい部類に入ると思う。

2曲目のタイトルトラックInside The Machine

イントロの叙情性を伴ったヘヴィに疾走するGリフで燃えた。
このアルバムの最大の見せ場と言っていいだろう。
サビはどこかで聴いたようなvoメロディなんだが(笑。
それでも、サビでも使われるこのリフは素晴らしいと思うね。

 

7曲目のNailed Downもかなりオススメ。
やっぱりイントロのGメロがいいんだよね。
若干叙情性を醸し出しながらやはり重めのリフで突進する。
これがバンドのカラーなのだろう。

 

この前年に発売されたAmon AmarthのWith Oden On Our Sideはそれはもうヤバイほどの傑作だったわけで、そのアルバムと比べるのは酷ってもんだが、少なくともGリフとvoはこっちの勝ちだ(笑。

 

2008.10.29初出

Inside the Machine - This Ending

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