Mozaiq/Blood Stain Child

去年(2008年頃)の秋頃だったか、唐突にうちにあった未開封の巨大なX JapanのBOX SETを友人が欲しいと言ってきた。置く場所にも困ってたので、俺が持ってないCD5枚と交換してやる、と告げて入手したブツ。
そのうちの1枚が、このバンドのCD。聞いたことも無いバンド。
なので、聴いた時には予備知識なし。
ジャケットからして、ネオクラ系のスピードメタルだと思った。
使い物にならんな、俺のカン。

日本産、エクストリーム・メタル・バンドの2007年発売4th。
前作でドイツのレーベルからヨーロッパ・デビューしたらしく、これが全米デビュー・アルバムになったんだそうだ。
初期にはCoBタイプのメロデスをやってたらしい。
日本ではそれなりに有名みたいだ。
…"らしい"とか"みたい"とか、出典はWikipediaなんだけどな(笑。

 

最初聴いた時はマジでぶっ飛んだ。
で、その"ぶっ飛んだ時"には日本のバンドだとは知らなかった。
1・2曲目辺りはmyGRAINを彷彿とさせるような、アグレッシヴな楽曲にデジタル感覚のkeyを被せて疾走していき、爽やかなGソロを導入してみたり、メロウなパートを作ってみたりと実に多彩。
もうここまででかなり脳天直撃だったのに…。
3曲目で何事が起こったのかと思った。
もう、"デジタル感覚"なんてもんじゃないよ。
ダンス・ミュージックとメロデスのハイブリットでした。
それが面白いように上手くいってるもんだからニクイ。
6・8曲目あたりは、トランス・デスメタルって感じです。

何と言っても7曲目のMetoropoliceが気に入りました。
メロデス系のアグレッシヴさと、デジタル&トランス系の処理と、アジアンなメロディが渾然一体となった、正に名曲ではないかと。
絶対、坂♡龍一教授がkeyやってるだろ(笑。
ちなみに、9曲目のInnocenceもちょっと変わった名曲。
最初っから最後までゲームっぽいkeyを大々的に導入しながら、バックではブラストをバリバリ導入のメロデスをやってるという。
これで、とことんクサくカッコよく仕上げてるんだから恐れ入る。

大爆笑したのが、12曲目のEz Do Dance。
いや、アレですよ。TRFのカヴァー。
この曲くらいは俺も少しは聴いたことありますよ。
でも、こんな曲だったっけか?
これぞ、本当のトランス・デスメタル!
いや、voがデス声で、かつ日本語で歌ってるんだよ。あとは、原曲のサンプリングを使ったり。歌詞の内容分かるだけに笑い倍増。
こんな曲だったかぁ? (笑。
でも、これが凄くいい曲に仕上がってるから尚更タチが悪い。

ある意味、カオティック・ハードコア以上に予定調和は無い。
めちゃめちゃ引き出しは多い。あらゆる要素を予想外の形で組み上げながらも、それが構築美メタルかってくらい整然と配置されてる。

ありがとう、友人。
X JapanのBox Set、このCDだけで元が取れたよ。

 

MOZAIQ - Blood Stain Child

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