Purgatory Afterglow/Edge Of Sanity

スウェーデンの天才Dan Swano率いるメロディック・デスメタル界最強クラスのバンドEdge Of Sanityの1994年発売4th。

93年発売の大傑作The Spectral Sorrowsは、ブルータリティやアグレッシヴさを一切減じさせずに叙情的なメロディが楽曲全編で暴れまくらせた真のメロディック・デスメタルだった。
メロデス創成期の名盤と言えば世間一般ではCarcassのHeartworkであったが、メロデスの何たるかを表現したという意味においてThe Spectral Sorrowsはこのジャンルの金字塔と言っていい。

 

本作4thも3rdと同様の路線ではあるが、前作以上にメロディアスな部分はよりメロディアスに、突進力はより強力になっている。
突進パートについて言えば、前作で見られたオカルトチックなメロディは減退して、重く激しいメロディが前面に出ている。
魅惑の叙情メロディは前作以上と言っていい。

 

1曲目のTwilightはメロデス界の代表曲。
イントロの荘厳な雰囲気のKeyから囁きのvo、そこから連なるヘヴィなGリフとメロディ。そして、アグレッシヴな本編へ突入。
もう、この展開だけで泣ける泣ける。
ドラマチック・デスメタルとは正にコレのことだ。
楽曲としては8分近い大作なのだが、ヘヴィであり、メロディアスであり、アグレッシヴでもあって、メロウでもあるという名曲。
ラストに向かってメインリフの音程が上がるのもポイント。

 

で、今やHeaven Shall BurnやEternal Tears Of Sorrowにまでカバーされてメタルクラシックスともなっている5曲目Black Tears。
全くデスメタルではないんだが、異様にかっこいい。
前作3rdのSacrificedと同路線のシンプルな楽曲だ。
全編抑揚の無いクリーンvoで歌われ、それがはっきり言って下手でもあるんだが、渋めの声がやけに楽曲に合っている。
ぜひ、元Sentencedのヴィレにカバーして欲しい楽曲だ。

 

6曲目のElegyもかなり強力。
この前の曲がBlack Tearsなので影が薄くなってはいるが。
イントロから終始突進・疾走する楽曲。
リフの刻みは異様にシンプルで、このまま突進して終わりなのかと思っていたら、中盤以降の展開で鳥肌が立ってしまった。
いきなり叙情的でメロウなGソロが披露されるんだな。

 

超有名なアルバムなので聴いたことのある人も多数だと思うが、もし聴いたことのない人がいたら必ず聴いておくべきアルバムだ。
ちなみに、ダン・スウォノはvoではなくThroatだそうです。

Purgatory Afterglow - Edge of Sanity

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