Revelation VI/Siebenburgen

スウェーデン出身のメロディック/シンフォニック・ブラックメタル(メロディック・デスメタル?)バンドの2008年発売6th。
バンド名はドイツ語でトランシルヴァニアの意。
つい最近、試しに買ってみたアルバムなのでバンドの詳細も過去の音楽性もほとんど分からないんだが、これが超特大級のヒット!

音楽性は、まんまメロディック・デスメタル。
疾走パートは豊富だが終始爆走しているような楽曲は無く、緩急を織り交ぜながら展開していく楽曲の中で、出過ぎない程度に効果的なkeyとメロディアスなGが絡み合ったドラマティックさが特徴である。
ポイントとしては、男デス声をメインとしながらも、女性voのパートやコーラスが随所に使われていて、ゴシック的な味わいもある。
Mors Principium Estに女性voのパートを乗せた感じだ…とは言っても、こちらSiebenburgenの方がバンドの歴史は長いんだが。

4曲目のRevelation VI
久々に『キラーチューン』という言葉を大々的に使いたくなる傑作。
王道メロディック・デスメタル的なイントロから、デス声を伴った本編、そこへ伸びやかな女性voが乗ってくる展開で激しく涙だ。
インストパートの充実振りは凄まじく、カッティング系のGリフといいツーバスを伴った疾走といい、メロパワの秀作といった趣き。

 

5曲目のGrimheim
イントロがメロパワ/メロスピなリフでスタートするんだよね。
そっから先は王道メロデスなのだが、シンフォブラ的なkeyをフューチャーしてるあたりで、やはりブラックメタル出身かな、と。
後半に短めながらもGソロを導入したりするのもメタル的。

 

9曲目のThe Soulless
イントロのブラストでブラックっぽさを醸し出しつつ、そこから普通にメロデス/メロパワ的に転調。妖し気なkeyの音色も(゜∇^d)
なのに、サビはブラストをバックに女性voなんだよ。
このアンバランスな組み合わせがやけにクセになる。
で、これもMovieが見つからないんだよね。

さて、このアルバム以前の音楽性は不明なのだが、YouTube等で他のアルバムの楽曲を聴く限りでは、やはりパワーメタル的な色合いの濃いバンドのようで、どれもあまりブラックメタル的な感じはしない。
ただ、すべてのアルバムを揃えたい気になった(いくつか注文済み)
このアルバムで言えば、4・9曲目のクオリティ凄まじ過ぎる。この2曲でアルバムのほとんど元は取れたと言って過言ではない。

メロデス好きなら買いの1枚。
Amazonでも2,000円以下だしな(笑。

 

2008.11.26初出

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