The Final Act Of Freedom/Infinite Tales

ウクライナのメロディック・デスメタルバンド、2011年リリース7曲入りEP。
このバンド、かなり以前から目をつけていたのだが、このたび新EPをリリース。
そうは言っても発売しているわけではなく、無料で配布中なわけですけど。そのあたり、東欧のバンドを紹介する時にいつも言ってるわけですが、やはりこれだけクオリティが高いにも関わらず無料で配布するというのは、そうしないと世間の注目を集められないからなんですかね、たぶん。厳しい…ツライですよね。
ただ、インディーズではあるけどアマチュアではないです。レーベル契約もあるっぽい。

 

音楽性はオールドスタイルのメロディック・デスメタル。
メロディのクサさは東欧のバンドならではで、ずいぶんと前に北欧のメロデス勢がやっていたような音楽性を再現している。本人達が影響受けたバンドもほとんどが北欧メロデス勢なので納得のサウンドだ。
若干モダン化したKalmahというかInsomniumみたいな音楽性は、この手の音楽性が好きなファンにとっては望むところだろう。叙情的なクサメロはそれらのバンドに負けず劣らずの状態だ。
このバンドの最大の特徴とも言えるのが、男性のデス声ヴォーカリストとは別に女性ノーマルヴォイスのメンバーも存在して、それなりにフューチャー率も高いということだ。それがこのバンドの音楽性にも多大な影響を与えていて、ゴシック・デスっぽさを醸し出したりAfter Foreverっぽくなったりもする。そういう意味では、一般的なメロディック・デスメタル・スタイルとは若干違った性質を持っている。
ちなみにこのEP、過去楽曲の寄せ集めで作られたプロモ/デモEPみたいな感じ。

 

Running Away
最初からクサメロを放射しつつ疾走しているスタイルがいいね。絶妙なタイミングで女性ヴォーカルが乱入してくるのも好きだな。After Foreverが突如メロデス化したんじゃないかと勘違いしそう。

 

Amoxicillin...Extermination
基本的に最初から最後までメロデス・スタイルを崩さない楽曲。女性ヴォーカルも入るが、そこで転調とかしたりせずにアクセント的に導入しているのがメロデス好きにはドンと来いな内容だろうね。

新曲がそれなりの出来であまり印象に残らないのが残念。
ただ、上で紹介した過去楽曲はやっぱりイイよな。
EPの楽曲は公式のREVERBNATIONのサイトで無料配布中!
REVERBNATION - Infinite Tales

 

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