Rebellion In Heaven/Dawn Of Destiny

ドイツ出身で女性ヴォーカリストを擁するメロディック・パワーメタル・バンドの約2年振りとなる2008年発売2nd(輸入盤)。

女性voを擁するメロディック・パワーメタルにもいろいろあるが、このバンドの立ち位置としては結構面白いところにいる。
楽曲的にはEdenbridgeよりもパワフルだし、Nightwishよりもスピード感がある。近いといえばAfter Foreverや初期Dark Moorなのかもしれないが、ドイツというお国柄らしくジャーマンメタル系の色を濃く受け継ぎながら、先人の女性voメタル勢のオイシイ部分を消化しつつ シンフォニックでドラマチックなパワーメタルを演っている。
たまにDragonforceばりの気持ちいい疾走もあって嬉しい。
ツーバスがドコドコしてて、これがまたいいんだな。

女性voなんだが、これが全く力強くない(笑。伸びやかな声質っていうわけでもなく、Seraphimのvoをもう少し甘ったるくした感じだ。ぶっちゃけ てそれほど上手いとは思わないが、女性であることを最大限に生かしているという意味では個人的に好感が持てる…マジ好きだ。

1曲目のAngel Without Wingsで泣いた。

パワメタでは久々の超キラーチューン降臨!
静かなイントロから、いきなりツーバス乱入で死んだ。
この曲、何よりブリッジからサビに至る展開が絶妙なんだよ。
ブリッジのメロディだけでサビメロ並みの破壊力あるよ。最近のヘタレなNightwishあたりは、これくらいの盛り上がり&メロディでサビにしちゃうんだがな(笑。
ブリッジとサビの間の一瞬のタメでマジ鳥肌立ったよ。
サビの疾走で、このアルバム買って良かったと心底思った。

 

3曲目のDays Of Cryingもマジでヤバイ。

HelloweenというかHeavenlyというか、正にそんな感じだ。
ホント、女性voのジャーマンメタル。
ブリッジでスローに展開させながら、サビで伸びやかに疾走。
こいつら、俺のツボを知り尽くしてやがる(笑。
このサビ、マジで頭から離れないんだよ。
Gソロもクサイ!

4曲目のTears

メランコリックでミドルテンポの楽曲。
ピアノの音色も効果的に使われているが、基本はメロパワだ。
これも、死ぬほどブリッジからサビのメロディがいい。その上、サビ後のピアノ・ソロ?の間奏がメランコリックでいいんだ。
このバンド、スピードテューンだけが取り柄じゃないんだよ。
後半のギターソロもクサイし泣けるしね。

と、前半の曲だけ取り出してみたが、中盤から後半の曲にもスピートチューンからミドルテンポまでいい曲が盛り沢山名盤だ。
特に13曲目のUnexpected Guestなんかは後半の目玉だろう。
怪しいリフとメロディを持った楽曲だが、ブリッジでの男voなんかは更に怪しさ満点だ。これがまるで呪文のような声なんだよ(笑。
だが、サビに至るとガラリと曲調が変わる。
そこだけHevenlyのようなキャッチーなサビになる。

まるで、俺に買ってもらうために制作されたアルバムのようだ。
最近、あまりメロパワで燃えなかったんだけど、これは久々に燃えさせて(萌えさせて?)もらった。嬉しい誤算だったと言っていい。
探さなくても買いやすいアルバムだが…
探してでも買って損はしないアルバムだ!

…とういうか、聴けば幸せな気分になれるアルバムだ!

 

2008.11.08初出

 

Rebellion In Heaven - Dawn Of Destiny

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