Armamentarium/Neaera

ドイツ出身、エクストリーム・メタル・バンドの2007年発売3rd。
Neaera…ギリシャ神話の神の名前のようです。"ニーエラ"と各所で呼ばれていますが、神話本では"ネアイラ"が一般的なようです。
まぁ、どっちでもいいや。

音楽性は同郷のHeaven Shall Burnと同じ。北欧系メロディック・デスの色を濃く残しながらメタルコア化を果たした感じだ。"漢"臭さやブルータリティに関しては、ハッキリ言って Heaven Shall Burnの方が上。こちらの方は各楽器の音がデカくうるさいだけだ。しかし、メロディアスかどうかで言えば、こちらNeaeraの方が上だろう。
メロディアスといっても、"エモ"なパートが存在するわけではない。あくまでも、リードとリフが楽曲の中で疾走するということだ。

巷ではオリジナリティの欠如がうんたらかんたら言われているようだけど、今さらこの音楽界で"本物のオリジナリティ"を保ってるバンドがどれだけいるっていうんだ。もはやそんなことはどうでもいい問題で、要はどれだけいい曲を作れるかっていう問題だ。

で、このNeaera。かなりイイんじゃないかと思う。
Heaven Shall Burnの圧倒的な突進力は捨て難い。あれはあれで、メチャメチャ好きだ。でも、こちらのメロディ増量も捨て難い。
楽器の音をデカく厚めにしてブルータリティの増幅を狙ったのか、いいリフやメロディを書けるんだから、各楽器の音をもう少し抑えめにしてそっち方面にスポットを当てれば面白かったのにね。

1、3、4、5、7辺りがお気に入り曲。
特に3曲目のタイトル曲Armamentarium。
出だしからのアグレッシヴさ、疾走パートも気持ちいい。特にサビの煽情力は圧倒的だ。リフ自体は単純明快なんだけどね。

4曲目のイントロもいい感じなのだが、いかんせん各楽器の音がうるさすぎて肝心のメロディが埋もれちゃってるのは痛い。

う~ん、ネガティヴ・レビューになってるな。
パクリがダメなクチなら無理かもしれん。特にHeaven Shall Burnに相当入れ込んでる人はちょっと難しいだろう…というか怒るか。
それと、ずっと言ってる各楽器の爆音。
ネガティヴ要素はそれくらい。

 

激烈系メタルコア好きの方は是非

 

2008.05.03初出

Armamentarium - Neaera

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