Rebuilder/Voices & Vessels

アメリカ出身のメタルコア/シンセコアバンドが2012年にリリースしたデビューアルバム。
まだレコード会社との契約はないそうなので、ローカルなインディーズでリリースされたのか自主制作盤なのかは不明。バンド結成は2010年らしく、2011年にEPをリリースというまだ若手なバンド。

上記のような存在なので情報自体はFacebookしかないのだが、自称する音楽ジャンルは「ハードコア/エレクトロニック/バウンス」だとか。バウンスって何? ただ、その他二つに関してはその通りの音楽性。
エレクトロと言ってもWe Came As Romansほどガッツリと導入しているわけではないし、かといってトランス系とかの方向に走ってるわけではない。確かにシンセサウンドは多めだが、絶えず前面で自己主張しまくるといった形にはせずに、前面に立つ場合もあれば後方で音に厚みを持たせる役割を果たしていたりもする。音色的にもピコリーモっぽい軽めの音だったりシリアス的な雰囲気の音を使ったり、時にはシンフォニックな感じのサウンドを用いたりもする。楽曲に合わせて効果的な使い方をしていると言ってもいいかな。
あえて言うなら、Asking Alexandriaの強靭なメタルコアっぽさやシリアス的な雰囲気と、Attack Attack!のエモくて伸びやかなスクリーモっぽさが合わさったような音楽性と表現してもいいかもしれない。
適度にエレクトロニックで、これまた適度にアグレッシブで、程良いエモさも兼ね備えている。
何かに秀でているというものはないですが、バランス感の優れたセンスを感じますね。
ベースとなる音楽性が王道的なメタルコアで、曲によっては強烈なブレイクダウンも搭載。ギター的にはシンセ以上に力が入っており、ザクザクと刻むようなリフワークとメタリックなフレーズを叩きだすリード共にかなり魅力的。シンセがもし無かったとしても、このベース部分だけで十分に楽しめるサウンドだ。

 

She Devil
適度に激しい…とレビューで書いたわりにはガッチリとメタルコアじゃん!とか思った方、サビに入ると雰囲気が一変しますよ。エモさもちょうどよいくらいで、アグレッシブさとのバランスが優れている。

 

Rebuilder
シンセ以外はサビに至るまでヘヴィなメタルコアで進みますが、クリーンvoが入ってくると一気にメロディアスに変化します。今現在のメタルコアトレンドをしっかりとフューチャーしてますね。

Madison Affair、Casino Madrid、Dream On, Dreamerなどのメタルコア感のしっかりとしたシンセコアが好きな人は注目の好バンド。現時点でもかなり完成されているバンドなので是非聴いて欲しい。

 

Rebuilder - Voices and Vessels

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