IV: Constitution Of Treason/God Forbid

アメリカ産メタルコア・バンドの2005年発売4thアルバム。

音楽の話題よりも先に、話題をジャケットに振ってみる。
この素敵なアート・ワークはTravis Smith(Triviumのdrではない)という方の作品で、自分の好きなアーティストでもあるのです。
作品の一部を挙げてみると…

A Time Never Come/Secret Sphere (2001)
Rapture/Dragonlord (2001)
Natural Born Chaos/Soilwork (2002)
Labyrinth/Labyrinth (2003)
Fallen/For My Pain (2003)
Gone Forever/God Forbid (2004)
IV/To Die For (2005)
In The Disaster/A Love Ends Suicide (2006)
The Fall Of Ideals/All That Remains (2006)
Internal Revolution/Diecast (2006)
Before The Bleeding Sun/Eternal Tears Of Sorrow (2006)
Spirit/Eluveitie (2006)
Silent Waters/Amorphis (2007)
The Blue/Novembre (2007)
Harvest/Naglfar (2007)

ちなみに、OPETHやKatatoniaのジャケ絵はほとんど彼だ。

 

音楽性も、この素敵なアート・ワークに負けず劣らず。
メタルコアの中でもkeyにほとんど頼らないギター・オリエンテッドな作風が持ち味。なので、気持ちいいGソロももちろん搭載♪
勢いで押し通しちゃうタイプではなくしっかりとメロディアスなのだが、面白いのはリフとかvoメロディは直球メタルコアなのに、Gメロは時にヨーロピアン系の流麗なメロディを持ってたりする。
そのGは兄弟だったりするので、チームワークは抜群だ。
voは黒人の方で、この声がまたパワフルで良い。まぁ、その力一杯の歌いっぷりには少々引いてしまうものもあるんだがな。
口の大きさとvoの音圧がこれほど比例する人も珍しい(笑。

1曲目のThe End Of The Worldからして最高!

何と言っても、この俺の心へ直球なイントロが素晴らしい。
イントロのGリフからしてスリリングで良いのだが、楽曲全編でもそのGリフの凄さは際立っていて、聴き手の煽り方は一級品だ。
突進系な部分とスローに落ちるパートのバランスもいい。

4曲目のThe Lonely Dead

グルーヴィーなドラミングの上にメロディアスなGメロが被さってくるイントロが特徴的。約7分の楽曲で、イントロが約2分(笑。
エンディングがGソロ→フェードアウト→オルガンなんだよね。

7曲目のTo The Fallen Hero

テクニカルなリフ刻みも、それが嫌味にならない程度で心地よい。
こうしたスリリングな楽曲展開も彼らの持ち味で、突進一辺倒にならないように楽曲を組み立てていく上手さも持ち合わせている。

10曲目のCrucify Your Beliefs

CD最後の曲ながら、アルバム中1・2を争うお気に入りだ。
イントロの静かなストリングスから重めなGが入る展開も好きなんだが、楽曲が疾走していくパートから先の展開が俺のツボだ。
テンポ・ダウンするパートでのストリングスも良いアクセント。
エンディングへ向かってスピードアップする展開も聴き所か。

ザクザクなリフ刻み、voの力強さ、メロディアスなGのフレーズ、嫌味無い程度のテクニカルさ、スリリングな楽曲の展開。これらが非常にバランス良く纏まっている。

ジャケ絵も楽曲も素晴らしい本作。

KsEとはまた違ったメタルコアを探してる方は是非。

 

2009.01.14初出

IV: Constitution of Treason - God Forbid

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