Captors/Wolves At The Gate

アメリカのメタルコア/ポストハードコアバンド、2012年リリース1stアルバム。

契約レーベルはAugust Burns RedやEmery等が所属するSolid State Records。

 

このバンド、アルバム中でメタルコア/ポストハードコア/オルタネイティヴといろいろなタイプの楽曲をやっているので、一概に音楽性を確定できない。その中でも一番強く出ているのはメタルコアあるいはポストハードコアかなと思うけど、楽曲中でもいろいろな要素を融合してたりするので確定は難しいところ。
リズム系やリフワークはメタルコア/ハードコア系、特にヴォーカルのメロディラインはポストハードコア/オルタネイティヴ系、ブレイクダウンを搭載している曲はほとんどなく、楽曲における起伏の表現が存在している程度。スクリームvoとノーマルvoの比重は全体を通して見ればノーマルvoの比重が高いかなと思う。
得てしてこうした音楽性をとるバンドの場合サウンド的にはマイルドな方向に振られるものだが、このバンドの場合はあえてハードエッジなアレンジを加えて重量感と硬質感を演出しているのが特徴。そのエッジを立てたアグレッシブなサウンドにメタリックなリフワークやスクリームvoを載せている。ギターもピロった軽いサウンドではないので、そうした面でもバンドがハードでヘヴィな方向へ振っているのが分かる。
ポストハードコアやオルタネイティヴ系をベースにした音楽性ということで、繰り出されるメロディは非常に充実している。叙情性のあるこのメロディを活かすためにメタルコア的なグルーヴ感やブレイクダウンの搭載を最小限に抑えたのなら正解だと思う。確かにハードな音像ではあるがそれはポストハードコアやオルタネイティヴ方向から見ての話であって、メタルコア方向から見ればすごくメロディアスと感じる。

 

Morning Star
ポストハードコア色が強く出た楽曲ですね。ノーマルvoの比率が非常に高い。メロディラインが非常にキレイに整ってるのが好き。アグレッシブさと哀愁感のバランスがいいので、この方向に進んでほしいな。

 

Step Out To The Water
ポストハードコアをベースとしながら、ところどころでメタルコア的なビート感を取り入れている楽曲。ノーマルとスクリームのヴォーカルが掛けあわせながら展開するのがカッコイイ!

 

バランス感覚に優れたバンドだな、と思う。
曲によっていろいろなカラーを見せるので多くの人にオススメが出来る反面、方向性が定まっていないので注意が必要なアルバムでもある。基本はメロディアスなメタルコア好きなら聴いてみるといいと思う。
All That RemainsとかIt Dies Todayあたりが好きならイケるんじゃないかな。

 

Captors - Wolves At the Gate

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