Equilibrium/Prólogo

ブラジルのポストハードコアバンド、2013年リリース(たぶん)1stアルバム。

ローカルなインディーズバンドで、メンバーはギター2本、ヴォーカルとベースとドラムが各一人の5人組で、専任のヴォーカリストはスクリームなのかノーマルvoなのかは不明。ギタリストの一人もvoを兼任。

バンド結成は2009年頃らしいが、情報源がFacebookしかないためこれも不明。

 

音楽性はオルタネイティブ系のロックに近いポストハードコア。特に奇を衒ったところはないオーソドックスなロックサウンドにメタルコアっぽいリフワークを少し織り交ぜてスクリームvoをフューチャーしたスタイルを採る。なので楽曲的にはポストハードコア/オルタネイティブロック系なのかな、という音楽性。

最初はブラジル産とか侮って、大して期待してませんでした。

…が、偏見は良くないことを思い知りました。カッコイイです。ステキすぎます。

ヴォーカルがポルトガル語で歌っているので節回しが独特で取っ付きにくいところはありますが、楽曲のクオリティは非常に高い。Djentとかプログレ的なものを取り入れるとかシンセコア/ピコリーモスタイル走るとかいうバンドが多いですが、ホントにこのバンドはオーソドックス。確かに僅かながらシンセは導入していますがアクセント的なもの以上に導入せず、しっかりとギターとヴォーカルでメロディを作り上げている。

ギターはリフ主体ながら時折エモーショナルなフレーズを披露。ヴォーカルはノーマルvoはもちろんのこと、スクリームもただグロウルしているだけでなくキッチリと歌えているのは評価できる。ノーマルvoはミドルのナチュラルな声質。スクリームは一部高音のシャウトも使うのだが、主体は低音の咆哮型というのは個人的に好きなポイント。ヴォーカル的にはスクリームよりノーマルvoの方が圧倒的に比率が高い。

ハードコア的な前のめりな疾走というのはほとんど無いが、程よく疾走する楽曲の中にメロディアスな歌メロパートを織り込むメロディック・メタルコア/ポストハードコア路線がバンドの本線。ノーマルvo主体なのでアグレッシブさはあってもブルータリティはほとんど無く、スクリームに関してはそれなりに独立したパートはあるものの、楽曲全体で見るならバッキングヴォーカルといった色合いの方が強いように感じる。

元々はメタルコアバンドだったのかな、という出自は見え隠れする。

 

ポルトガル語の節回しは確かに独特で、それがヴォーカルメロディをユニークなものにしていて好き嫌いの分かれそうなポイントだが、ロシアン・メタルコアとか受け入れられた人は違和感は感じないだろう。

ただ、英語バージョンというものを作ってほしい気持ちもある。

ブラジル産ながらアメリカ系のオーソドックスなポストハードコアスタイルなので、ローカルなインディーズ系のサウンドを想像すると軽く衝撃を受けるはず。それほどクオリティは高いアルバムだ。

 

そして、このバンド、このクオリティでアルバムを無料配布中なのだ。

公式サイト - PROLOGO

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