Death Dealers/Adept

スウェーデン出身のスクリーモ…ではもはや無く、メタルコア・バンドの2nd。

1stもスクリーモと言うにはややハード&メタリックな作風であったが、本作は完全にメタルコアの領域に入ったと言えるアグレッシブでメタリックなアルバム。まぁ、本人たちがAugust Burns RedやIn Flamesに影響受けたって言ってるんだから、そりゃあスクリーモなわけない。ちなみにFredrik NordstromとHenrik Uddのプロデュースだから、こうした作風は望むところだったのだろう。

 

さて、では彼らなりの個性とは何だろう?と考えた時、そういった側面から見れば1stの方がある意味個性的だったわけで、本作に限って言えば普通のメタルコア。ただ、それは決して批判して言ってるわけではなく、アルバムとして見てどちらの方が魅力的かと言われれば間違いなく本作2ndと言える。それはもちろん、楽曲の充実度がそうさせているからだ。

まぁ、ぶっちゃけこういう普通のバンドが一番レビューしづらいわけで…(笑

 

1曲目のFirst Round, First Minuteからすでに、あの1stアルバムは何だったのか、と言いたくなるほどの変貌ぶり。それほどいきなりアグレッシブに展開。

 

3曲目のNo Guts, No Gloryも疾走するイントロから先もずっと完全メタルコア。何、これ様式美メタルコア?という感じのイントロが好きだ。クリーンvoパート無しでも良かったくらいなのだが、中盤から先に申し訳程度に使われたりしてる…無くても十分にカッコイイ楽曲だと思うが。

 

このアルバムイチ押しは、11曲目のHope。

クリーンvoで入るので1st路線と思いきや、そこから先はかなりアグレッシブ。メロディと攻撃性が絶妙。途中で更に盛り上がりを見せる展開もかなりイイ。

 

前のめりな疾走、重めなブレイクダウンあたりは完全にメタルコア。ヴォーカルも1stに比べ低音を強調したりして凶悪になったかな、という感じ。しかし、前作でも印象的だったクリーン・ヴォーカル・パートのメロディとコーラスワークは本作でも健在。

 

Bring Me The Horizonと同系統なのはもちろん、CatherineとかAsking Alexandriaの2ndあたりが好きなら安心して買えるレベルの良作。

Death Dealers - Adept

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