Young Blood/Obey The Brave

カナダ出身、メロディック・ハードコア/メタルコアバンドの2012年リリース1stアルバム。
Epitaph Recordsとワールドワイド契約を交わしているバンドだが、メンバーは元Despised Iconのヴォーカリストと元Blind Witnessのギター&ベーシストが在籍しているという期待のニューバンド。

デスコアバンドのDespised IconとBlind Witnessのメンバーが新たに始動させたバンドだが、そっち系の激烈サウンドを期待して聴くと期待を大きく裏切られる…というか、そうしたことは忘れて聴くのが正解。あえて言うなら、Despised IconよりはBlind Witnessのスタイルに近いかな。気持ち程度だけど(笑。
サウンド的にはいかにもアメリカンなアグレッシブ系メタルコア/メロディック・ハードコアで、スラッシーに疾走させたかと思えば極悪でブルータリティのあるブレイクダウンで落とすという展開の上に、叙情的メロディーでコーティングするというスタイル。同レーベルのThe Ghost Insideに近い音楽性だ。
メロディアスではあるけれどアグレッシブもしくはブルータルでないところはどこにも無く、常に攻撃性を前面に押し出しているのが特徴的。デスコア的な残滓はあちらこちらに見られるが、デスコア方面から見ればメロディアスでキャッチーに聴こえるだろうが、メタルコア的な方面から見れば相当にハードなサウンド。
そうしたサウンドなのでシンセは用いられていないし、クリーンvoにしても11曲目を除いては使われていない。デスコア的にはこれでも時流に乗ったのだろうが、メタルコア的にはメインストリームとは言い難い。
全体的にはThe Ghost Insideそのまんまと言ってもいいのだが、2曲目や3曲目のようにUnearth的にツインギターのハーモニーを生かしたメロディック・メタルコアに寄った部分も見られる。そうした中でベストと思えるのは4曲目の"Live And Learn"で、疾走感も申し分ないしサビの叙情的ギターフレーズも格別、もちろんブレイクダウンの落とし方・見せ方もよく練られていると思う。Unearth好きの自分としては2・3・8曲目のようなメロディック・メタルコアも推しておきたいところ。叙情フレーズと共に疾走していくのが好きだ、

間違ってもDespised IconやBlind Witnessを想起してアルバムを購入しないように。
基本的にデスコア要素は気持ち程度しかないメロディックなメタルコア/ハードコアなので、その手のファンにはオススメ出来る好盤。The Ghost Insideや初期のFor The Fallen Dreamsなどが好きなら買い。

 


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