Rest For The Wavering/Handed To The Thousands

米国のメタルコアバンドの2011年発表6曲入りEP。

レコード会社との契約はまだ無いため、実質的にアマチュアということになる。そういう意味で情報といったものはほとんど無く、彼らのFacebookページを見ても大した情報は得られない。調べた範囲だと、メンバーの年齢は18〜20歳(!)くらいで、Sleeping With SirensとかEyes Set To Kill、This Or The Apocalypse、The Air I Breatheなんかともプレイした経験があるらしい。

で、このバンド、ちょっと気になる点が一つある。

収録曲の1曲で、ネオクラシカル/プログレッシブメタルバンドSymphony Xのvoがゲスト参加しているわけですよ。一体どういった経緯で参加することになったのか不明だし、そもそもこのバンドとは音楽性でも年齢的な面でもギャップがありすぎる。ホント、そこが気になって調べても全然分からない。

 

音楽性はFacebookページでハードコアを自称しているものの、徹頭徹尾メタルコアで間違いない。一瞬、オージー系を思わせる叙情性と男っぽさがあるが、ニュージャージー出身ということなのでSymphony Xとは同郷ということになる。メタルコアの教科書があるとすれば、正にその教科書通りのスタイル。ゴリゴリのグロウルパートと絶叫の疾走パート、それにメロディアスなサビと強靭なブレイクダウンを併せ持つ。

楽曲は男っぽいながらもかなりメロディアスで、叙情的なメロディもぶちこんだりする。そこが最大の魅力とも言える。叙情メロを疾走させたりするので、自分的にはオイシイ内容。実際、その突如叙情メロディをひきずって疾走するパートは気持ちいい。けっこう作曲センスを感じる部分でもある。

Facebookを見ると、voは専任者が一人とBass兼voが一人いることになってるんだが、YouTubeで過去のライブを見るとなんかヴォーカルが二人いるライブもあったりして確実なことは不明。その二人ヴォーカルのライブも、見てると二人共グロウルだったりして意味分からん。Bassがクリーンを操って、グロウル専任がいるのは間違いない。Gは二人体制、key奏者のいるライブはあるけどFacebookではメンバーにkeyはいないので、おそらくサポート扱いのメンバーなのだろう(もう一人のグロウルがkeyという説もある)。

なぜこんなにvoにこだわるかと言えば、このバンドの低音グロウルがかなり好みだからだ。ただし、絶叫スクリームはそれほど味があるわけではない。クリーンに関しては別に良くも悪くもないって感じで普通。

 

3曲目の"Closure"

静かなストリングサウンドからスタートして、激しく転調するもののスクリーモっぽい。強烈なブレイクダウンとエモいパートが交互に襲ってくる展開。時折疾走を絡めたりするのもイイね。

 

5曲目の"Carrying The Fire"

問題の、Symphony Xのvoがゲストで参加した楽曲です。

イントロからメタルコア。なぜここにRussell Allenが参加してるのか不明。メロディアスなGメロを持つイントロ後はすぐにグロウルの疾走パート。Gが気持よく弾きまくりなのもイイです。中盤で転調した後は更にメロディアス。約4分の楽曲はほぼグロウルオンリー。…って、Russell Allenはどこで歌ってるかって? 自分もエンディングの方までクリーンvoが登場しないので、「まさかグロウルやってるのがアレン?」とか思ってましたけど、そんな事はなかったです(当たり前)。最後の40秒ほどで聴ける声がアレンでしょうね。

 

作曲的なセンスは悪くないと思うので、このサウンドで突っ走ってほしいです。

As I Lay DyingとかAugust Burns Redが好きならOKだろう、っていう音楽性です。

ちなみに、このEPは公式Facebookページで無料ダウンロード可能ですので、是非。

Facebook - Handed To The Thousands

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