Leto Destinatus/Universum

オーストラリア産メロディック・デスメタルバンドの2008年リリース1stフル。

南オーストラリアのコンテストで優勝、voとGはベストプレイヤーに選出され、その優勝によってCDデビューの権利をゲット。で、完成させたのがこのアルバムだったような気がする(記憶あやふやでスマン)。

 

音楽性はモダンメロデス系で、出身国を知らない状態で聴いたらスウェディッシュ・メロデスバンドと勘違いしてしまうほどその方面にガッチリとはまっている。今時珍しくメタルコア的なところは微塵も無く、ひたすらにメロデス道を追求しているのがこのバンドの特色。そのせいでマイナーなんだけどね。

メンバーはツインギター&key奏者もいる6人編成。専任のkeyはいるけれどやはりツインギターを前面に押し出したサウンドで、リードのエモーショナルかつネオクラシカルなプレイが随所に光る。楽曲自体が爆走チューンはほとんど無くミドル~疾走系主体なのでメロディがより一層際立っているように思う。爆走メロデスファンには厳しい内容かもしれないが、メロディ重視派のファンには十分にアピールできる音楽性ではある。

専任voはグロウルでで、クリーンvoはギタリストが兼任している。そのため、楽曲によってはクリーンvoが入る場合もあるが、すべての曲でクリーンvoを導入しているわけではない。グロウルは低音の吐き捨て型をメインに中高音のシャウト系も同時に操る。咆哮というには少し弱いが、聴きやすい声質ではある。

ちなみに、ラスト13曲目で元Mors Principium Estのリードギタリストがゲスト参加している。

 

1曲目の"Leto Destinatus"

デスラッシュばりにザクザクとしたリフを刻んで突進しますが、バンドとしてのカラーからは少し外れていますね。それとアルバムでも数少ないクリーンvo入り。バンドの本線ではない楽曲ですが、実にカッコ良く仕上がってます。突進パートの攻撃的なリフもいいし、様式美的なリードGのメロディも素敵な楽曲。

 

11曲目の"Black Logic"

Soilwokの一番良かった頃…メロデスらしさとモダンさが絶妙にブレンドされた4th時代を彷彿とさせるサウンドで泣けてきました。ただ、Gの弾きまくり度は明らかにこちらの方が上。ノーマルvo無しで、デス声はSoilworkのビヨーンを彷彿とさせる節回し。ラストまでずっとテンション高めで突き進むのもいいですね。

 

13曲目の"Ignite The Subconscious"

元モルス(現Hateform)のリードGがゲスト参加した楽曲がコレ。スウェディッシュ・メロディック・デスメタルそのものと言っていい楽曲。モルスはフィンランドのバンドだけどww。モダンな要素は確かにあるが、かなりオールドなメロデスに寄った作風。たぶん、中盤過ぎのGソロがTomy Laistoのものだと思う。

 

全体的にはDisarmonia Mundi系統のハイテンション・メロデス。Disarmonia MundiやSoilworkの4thあたりが好みならオススメ出来る良盤。ターゲットはメロディ派ファンですね。アグレッシブではあるけど決してブルータルではないので、激走・爆走メロデス好きの方は手を出すと失敗するのでやめておきましょう。

ちなみに、2011年には2nd"Mortuus Machina"がリリースされています。

 

Leto Destinatus - Universum

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