Pervertigo/Throne Of Chaos

フィンランド出身、デビュー当初はChildren Of Bodomのフォロワーだのパクリだの散々な言われようでメタル界に賛否両論を巻き起こしたバンドが2002年に発売した2ndアルバム。
1st、あれはあれでかなり良いアルバムだったけどな。

1st収録"Blood Stained Prophecy"のデスピード・メタルっぷりにヤラレてしまい、『この路線を極めた日には、メロデス界はこいつらに完全に蹂躙されるぞ』と真剣に思ったもんだが、いざこの2ndを聴いてみると、コレThrone Of Chaosデスカ?と耳を疑った。
もちろん、いい意味で言ってますよ

とりあえず、CDスタートさせて普通にメロデスやってて『もしかして1stは無かったことにするのか?』と思ったよ。
その1曲目Johnny B. Dead。
イントロはパワメタ風。これはこれでカッコイイのに、突進型リフ&デスvoで"メロディは?"と思わせつつ、サビでいきなりメランコリックなメロとクリーンvoが導入されてドキドキしたさ!

で。問題の2曲目Pervertigo。
イントロはIn FlamesのEmbody The Invisibleをもっとポップにした感じだが、voインしてイスから転げ落ちそうになった。
そう、あれだ。
Edge Of SanityのSacrificedを初めて聴いた時の衝撃。
全くメロデスじゃねぇし!
申し訳程度にデスvoを導入したって…ねぇ。
問題は、これがかなりカッコイイということだ

こんな事で驚いてられないことが、6曲目で判明。
まぁ、これも全然メロデスじゃないんだけどな。
それはもう、2曲目で慣れた。
軽く哀愁感を漂わせつつ、暑苦しくないその作風。
気分爽快になっちゃうぢゃないか!
この後、その衝撃はArch EnemyのSilverwingへと繋がる…

更に、8曲目Reason To Beなんて、普通にパワーバラードだし…
それがまた捨てたもんじゃないのも問題だ。

アルバム全体がオムニバスか!ってくらい幅広い。
その、どの方向も一級品だというのも問題だ。
メロディ派(vo問わず)かなりの強力盤になってます。

あらゆる意味で、問題作だと思う。

 

2008.04.28初出

Pervertigo - Throne Of Chaos

現在ヘビロテ中!

Twitteやってます!