Rock 'N' Roll Devil/Helltrain

スウェーデン出身のバンドの、2008年発売2nd。
Drがex Gates Of Ishtar、ex The DuskfallのOskar Karlssonだ。

音楽性はメロディックだしデス声だし、メロディック・デスメタルと呼んでもいいんだが、何と言うか…"メタル"じゃないんだよ(笑。
メタルっぽい曲もあるにはあるんだが、タイトルの示す通り"ロックンロール"なんだよね。たぶん"デスロール"と呼ぶのが正しいんじゃないかな。ただ、ルーズな感じはあまりしないタイトなロックだ。
もちろん北欧のバンドだけあって哀愁感もたっぷりで、ルーズな感覚が無く整合性のあるカッチリとした音楽性もやはりアメリカンなバンドとはかなり違う。メロディック・デスロック…なんだろうな。
そうした音楽性なので、ブルータリティとかアグレッシヴさは全く無し。そうしたものを求めるリスナーはスルーする方が賢明(笑。
ただ、一度聴いてしまうと麻薬的にハマってしまう音楽なのも事実。
ドライヴミュージックとしては最適なんじゃないだろうか。

 

1曲目のタイトルトラックRock 'N' Roll Devil
タテノリ系で軽く疾走する楽曲。
奇をてらったトコなんか別にない曲なんだが、やはりポイントはデス声。これがまた、面白いぐらいに曲にマッチしてるんだよな。
デス声とロックンロールってこんなに相性が良かったか?
サビのメロディがクセになるのもオススメのポイントだ。

 

3曲目のYou're The Man
ノリノリなハードロック曲。
この曲の聴き所は、サビでのノーマルvoのバックコーラスだろう。
他の楽曲もそうだが、デス声で最初から最後まで押し切ってしまうのだが、こうしてバックコーラスに一部ノーマルvoが使われてるのは面白い。味があるというか、アクセントになって耳残りがいい。
keyというか、昔ながらの"シンセ"といった音色も面白いな。

 

6曲目のGhouls
哀愁味たっぷりのミドルテンポの楽曲。
こちらの楽曲では、本編はデス声で歌われているんだが、サビではノーマルvo、バックにデス声という感じに変わる。ノーマルvo、よくあるゴシックバンドの声っぽい感じだが、全く上手くはない(笑。

 

7曲目のGreat Halls Of Fire
このアルバムの中では"爽やか"と言っていいであろう楽曲。
個人的には、1曲目と並ぶ最強楽曲か。
こうした曲、もしアメリカンなバンドがやっていたら、能天気系ノリノリロックになってたんだろうが、北欧出身は伊達じゃない。
哀愁感と爽快さが同居しているのにデス声だという(笑。
このアンバランスさこそバンドの持ち味なのかもしれない。
voの顔、どこかイッてる感じの危ない雰囲気だがな(笑。

 

アメリカ~ンなノリのジャケット通りな音楽ではあるが、やはりそこはスウェーデン出身。北欧的な哀愁感も表現しているのは◎だ。
ラフで『ロックは"魂"だ!』みたいなノリの"漢"臭いロックではなく、落ち着きのあるタイトでモダンなデスロックなのも個人的には◎。
そこにデス声が絡むアンバランスさがいいんだよね。
ハードロックファンにもアピールできるメロデスじゃないかな。

Rock 'n' Roll Devil - Helltrain

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